神於山でも昔はササユリが咲き乱れ、少し歩くだけで、ひと抱えほどのササユリが取れたという話や、ササユリの球根をユリ根として食べたという話を聞いています。

 私達が活動を始めた1999年、その頃ササユリを見かけることはありませんでした。それどころか歩くことすら難しい竹林とネザサが拡がっていました。放置竹林の竹を切り、ネザサを刈っていく中、2006年、大クスの近くで、始めてササユリの花を目にしました。

 その時は大きく掘りおこし、基地の斜面に移植したのが、ササユリとのかかわり初めです。それからも竹を切り、ネザサを刈っていく中“みはらし台”予定地でササユリがかたまって咲いているのを見つけました。その他にも竹を切ったあとにポツポツと姿を現し始めました。このあたりから、神於山にもササユリを・・・・・との思いを強くし、ササユリを増やす活動が動き出しました。

 ササユリチームが出来、その中に他の地域で野草を育てる活動を積極的にされているメンバーから、種からササユリを育てる方法を学び、ササユリ保護エリアやササユリ育成地を作り、活動を進めてきました。

 現在(2018年)ササユリが数百株植えられました。イノシシの被害にも負けず、少しづつ成長しています。あと数年で、かなりの数のササユリが咲くことでしょう。

 5月下旬から6月上旬をお楽しみ下さい。また、その他の季節も、育てるための作業のお力添え下さい。

ラヂオ きしわだ
ラヂオ きしわだ